2006年10月31日
本物と偽物
悲しいかな老眼鏡がはなせないようになりました。。。でもいつも目のまえに。。。
顕微鏡。。。ルーペ。。。があります。

『おやっ?』と思ったら。。。
もうすでに顕微鏡を覗いています。

今回は宝石ではないけれど。。。
気になったから写真を撮りました。


誰もが知っているブランドです。
『おやっ?』
似ているようで似ていない。。。
明らかに『O』の字体が違います。

どちらが本物かわかりますか?
刻印を知っておくのも。。。
鑑別かも???
そうやって考えればなんだって。。。
興味シンシン???


2006年10月29日
リフォームの注意点
お預かりする。。。
宝石そのものを注意するのは
当然ですが。。。
枠そのものに気をつけないと
怪我をすることがあります。


写真のリングはヒスイです。。。
その隣はヒスイを枠から取り外した写真です。
わかりやすいようにウラからも見てみます。

『ウラブタ』がある写真と取り去った後の写真です。
枠にセット中の宝石とルースの状態の宝石は
見た目が違います。
『ウラブタ』があればなおさらです。
職人さんはその宝石を一番良い状態にセットする訳ですから。。。
リフォームによって隠れていた部分が見えたり。。。
宝石の色が薄く感じたり。。。

宝石も着るものによって生まれ変わる事を忘れないで。。。
新しく送り出してあげてください。

宝石そのものを注意するのは
当然ですが。。。
枠そのものに気をつけないと
怪我をすることがあります。


写真のリングはヒスイです。。。
その隣はヒスイを枠から取り外した写真です。
わかりやすいようにウラからも見てみます。
『ウラブタ』がある写真と取り去った後の写真です。
枠にセット中の宝石とルースの状態の宝石は
見た目が違います。
『ウラブタ』があればなおさらです。
職人さんはその宝石を一番良い状態にセットする訳ですから。。。

リフォームによって隠れていた部分が見えたり。。。

宝石の色が薄く感じたり。。。


宝石も着るものによって生まれ変わる事を忘れないで。。。
新しく送り出してあげてください。


2006年10月28日
模造サンゴの鑑別
知人からサンゴ風ルースを見てほしいと頼まれました。見ると。。。むかしの品。。。
よく髪飾りに使っていた。。。

顕微鏡を通して見ると。。。
表面付近に気泡がいっぱい。。。


「ガラスかな。。。」と告げると
おもいでの品だから。。。
宝飾品にしてずっと持っておきたいとの事
ならば、カボション・カットに。。。


カットして。。。
「うそ~」



半分にカットしたルース
中身は白色でした。
しかも、外側と内側は同じものではないので。。。
『ピキピキ』。。。剥がれます。


このようなタイプは気を付けてリフォームして下さい。思わぬクレームになります。
中身が見えないものはくれぐれも『注意』を。。。


2006年10月26日
昭和二年の宝石学
宝石辞典ではありませんが。。。
久米武夫先生は昭和二年に宝石学の本を出版しています。


通俗宝石学
昭和二年十二月二十七日発行
久米武夫 筆
四円八十銭
なじみの薄い漢字がいっぱいでていますが。。。

現在の宝石の本となんら変わりません。
ベルヌイ法の合成宝石についても詳しく記述してあります。
もちろん、鑑別方法についても明細に書かれています。
ダイヤ、ルビーなどのメジャーな宝石をはじめ
ジプサム、パイライト、ヘマタイトなど鉱物の説明まで。。。
昭和二年の四円八十銭の当時の価値は。。。
わたしにはわかりませんが。。。
貴重な本であることはわたしにもわかります。
宝石同様。。。大事な宝物です。
久米武夫先生は昭和二年に宝石学の本を出版しています。



通俗宝石学
昭和二年十二月二十七日発行
久米武夫 筆
四円八十銭
なじみの薄い漢字がいっぱいでていますが。。。


現在の宝石の本となんら変わりません。

ベルヌイ法の合成宝石についても詳しく記述してあります。
もちろん、鑑別方法についても明細に書かれています。
ダイヤ、ルビーなどのメジャーな宝石をはじめ
ジプサム、パイライト、ヘマタイトなど鉱物の説明まで。。。
昭和二年の四円八十銭の当時の価値は。。。
わたしにはわかりませんが。。。
貴重な本であることはわたしにもわかります。
宝石同様。。。大事な宝物です。

2006年10月24日
昭和十一年の宝石辞典

わたしは宝石の本も少しコレクションしています。


写真の本はわたしが生まれるもっと前に出版された本です。



昭和十一年十月十八日発行
久米武夫 筆
「宝石辞典」 です。
本の中身を覗いてみると。。。
こんなことがこの時代にわかっていたんだ。。。

というのが、随所にあります。
よく「おばあさんからもらいました。」「昔のものだから偽物ではないと。。。」
でも結果はほとんど合成宝石。。。
ちゃんと有名宝石店のケースもついているのに。。。


当時でもわかっている人は。。。
わかっていたんですね。

広告も興味をひきます。

ダイヤゲージ
写真に載っている広告は当時のダイヤゲージです。
広告を読んでみると「洋白極上製」とあり。。。
「委託製作せしめたるもの・・・」と記載されていました。

そのほかに「匁よりカラツトへ」
の一覧表の付録もあります。

この本は先ほどの改正版。。。
「新宝石辞典」です。
昭和45年3月31日発行とあります。
そして、今。。。
沢山の宝石の本が出ています。
・・・・・・・・・・
なんの苦労もしなくて。。。
学べることに。。。
感謝です。


2006年10月22日
鼈甲と牛爪

鼈甲は薄いため。。。何枚も張り合わせます。
鼈甲は少しカーブしているため。。。形を整えます。
それは処理ではありません。。。伝統です。



写真の鼈甲のくしは少し欠けています。
買った時は、もちろん欠けていませんでしたが。。。
折ってしまいました。
で、写真のくしは。。。
言葉がわるいですが。。。ハーフです。


鼈甲と牛爪の張り合わせです。
当時の歴史をわたしは知らないですが。。。
伝統の中に
隠されている技がまだまだあるんだろうなぁ~。。。

2006年10月21日
鼈甲の模造品(疑甲)

鼈甲の模様による分類白甲 茨斑甲 黒甲 の三つがあります。
また、それぞれ分類されますが。。。

この中で一番価値のあるものは。。。
白甲です。
白い部分はとても希少なのです。


わたしは黒が混ざった鼈甲特有の模様がすきですが。。。


写真のくしはその高価な『白甲』に見えます。
でもその正体は。。。
牛の爪です。
鼈甲の模造品。。。疑甲です。


鼈甲はその素材が薄いため何枚も張り合わせていますが。。。
この疑甲も張り合わせています。
みごとな仕上がりです。。。

この疑甲も骨董屋さんで買い求めたものですが。。。
疑甲と知っても満足しています。
いろんな技があるなぁ~と感心しきりです。
現在の宝石の処理はより高価に見せるもの。。。
むかしの職人さんの技はすべての女性に使ってもらいたい気持ちから

同じ宝石に対して施していますが。。。処理と技の違いを考えさせられた一品です。



2006年10月19日
鼈甲と水紋

べっ甲のくし
写真の鼈甲のくしは骨董屋さんで買いました。
本当はもっとキズがあったのですが。。。
知り合いの鼈甲職人さんに磨いてもらいました。

誰かが使用したであろう『くし』を見て知り合いは。。。
よい顔をしません。。。


でもわたしの場合は使うのではなくて。。。
サンプルなので。。。。
それがたまたま『くし』だったというだけで。。。


鼈甲は亀の甲羅のことですが。。。
すべての海亀の甲羅ではなく。。。
タイマイという海亀からとれた甲羅だけを鼈甲といいます。


なかにはアカウミガメ、アオウミガメ、ヒメウミガメなどの甲羅を
鼈甲として販売している人もいますので注意してください。



写真の鼈甲の模様は茨斑甲(ばらふこう)といいます。
鼈甲のイメージそのものの模様です。

この黒いまだら模様がないものは白甲(しろこう)と呼ばれています。
鼈甲飴を想像すればわかりやすいと思います。
加工する前の鼈甲の裏側はどうなっているかというと。。。


このようになっています。
これを『水紋』といいます。
白いものは塩の結晶です。
知っていて何に役立つかというと。。。
『う~ん?』やっぱり鑑別!!
2006年10月17日
象牙の鑑別と研磨
象牙の研磨前
写真の象牙の輪切りは骨董屋さんで買いました。
正確に言うともらいました。

それは、きたない木箱に入っていました。


「おじさん、これ何?」
「木切れと思うわ」
「へ~。。。何につかうの?」
「それはお客さんが考えるんや」
「ふ~ん。。で、いくらなん?」
「なんか買ってくれたらあげるけどぉ」
「じゃ~これもらうわ」

800円で置物を買い求め。。。
この象牙を手にいれました。
いまから20年ほど前の話です。


写真を見てると。。。
ほんと。。。木切れ。。。です。

で、ブログのコメントでおもいだし。。。
研磨することにしました。
仕上げ(拡大)
象牙の研磨後
で、出来たのがこの写真。。。
磨くと誰もが。。。
象牙とわかります。
象牙特有の模様がクッキリです。
象牙の鑑別はこの模様を覚えればバッチリです。


おじさん『ありがとうです』
みんな勉強になったと思います。

2006年10月16日
象牙の研磨
研磨しています
輪切りの象牙があったので研磨してみました。
輪切りのマンモスの象牙もついでに研磨しました。まずは、ゲラインダーで平らにします。
ここでおもしろいことに気が付きました。
象牙はそうでもなかったのですが。。。
マンモスはすごく臭いました。


だれでも一度は経験した事のある。。。
歯医者さんに行って、奥歯を削っているときに臭いです。
奥歯がむずむずです。。。

仕上げしています
平らにした後、ツヤだします。
仕上げはダイヤモンドパウダーです。


次回は、リューターで挑戦してみます。(モデルは会社の女の子です) 

2006年10月15日
ダイヤモンド物語2
その2 試練
「これで、彼も諦めるだろう」と思い安心していた親方でした。
しかし彼は違いました。


死に物狂いでした。
死に物狂いで誰もが無理だと思っている仕事に取り組みました。
無理を承知で、取り組みました。
ここで諦めてしまえば自分の愛する気持ちが、偽りだと思ったからです。
彼は、その日からダイヤモンドを削るためにあらゆる創意工夫、考えられる全ての研磨剤を試しました。
しかし、ダイヤモンドはびくともしません。

ただ無駄な時間だけがそこには、流れているかのようでした。悩み苦しみ・・
諦めかけては
、希望を持ち 
彼は、来る日も、来る日も親方に言われた仕事にただひたすら取り組んでいました。
彼の事をあまり快く思っていなかった親方の娘でしたが、
そんなひたむきな彼をただ黙って見ていることは、出来ませんでした。
彼の真剣さは自分に対する愛の真剣さ彼の不器用な愛し方だと感じたからです。
娘は、いつしか彼のそばにより沿い彼と同じ試練に取り組んでいました。

そのことが、「征服できないもの」の意を持つダイヤモンドを征服できる大事な一歩だとは、。。。
まだふたりには知るよしもありませんでした。
その3 ダイヤにダイヤ、人に人
この日も彼は、悩んでいました。考えられる全てのこと、手に入る全ての研磨剤、。。。
ありとあらゆる手を尽くしましたがとうとうダイヤモンドを削ることはできませんでした。
「いったい何を使って削ればいいのだ。」彼は、つぶやきました。

もう、試すものがないくらい希望が持てないことはありません。
そんな挫折感の中で彼は始めて仕事場を離れました。
あの日、以来でした・・仕事場を離れるのは・・
「フゥー」彼は、ため息をひとつつきました。
しかし、彼は、満足でした。
考えられるすべてのことをやり遂げたのだから、例えダイヤモンドが削れなくても。。。
その瞬間、何かから開放されたように全身の力が抜けるように感じました。
「もう。。。いい。。。もう。」
そう、諦めかけたとき、ふと視線をそらすとそこに娘がいました。
毎日、毎日そばにいたのに・・・
このとき初めて娘の気持ちに変化があったことにきがつきました。
仕事に没頭するあまり自分を取り巻く人々の気持ちの変化にまったく気づかない彼でしたが挫折感とひきかえに大切なものを得ました。
娘はもちろん自分でも気が付かないうちに町の人々までもが彼を暖かく見守っていたのでした。自分は、こんなにも愛されていたのか・・。
彼は、そう思いました。それは、彼が今まで経験したことのない感動でした。


「自分は一人じゃない、みんなに支えられて生きている・・」
「みんなが、自分を育ててくれている・・」
そして、そばには娘がいる・・
彼はそのことを、実感したとき気がつきました。
「そうだ!何故、今まで気がつかなかったのだ!人には、人。」
「そして、ダイヤモンドには、ダイヤモンドだ。」と・・・


そして、この物語からわかるように、彼は娘からも町の人からも愛され、支えられました。
ダイヤモンドを削りそして、磨くという仕事を通じて、自分でもわからないうちに、みんなに彼自身が、磨かれていたのでした。
ダイヤモンドが、ダイヤモンドで磨かれる様に人は、人によって磨かれます。
また、その反面ダイヤモンドは、ダイヤモンドによって傷つき、人は言葉で傷つきます。
傷ついた心は、言葉で癒されます。
言葉によってキズつき励まされ、磨かれて人は、成長していきます。
しかし、もし彼が弱くて脆い人間なら、キズついただけかも知しれません。
彼もまた、ダイヤモンドの原石だったのかも知れません。
「えっ!物語の結末は?」
それは、もちろん彼の放った矢が、娘の心を打ち抜きました。
「征服されないもの」を、最初に手にした彼の勇気ある行動は、今でも、ダイヤモンドの中に残っています。
ダイヤモンドに光を当てると、娘の心(ハート)と彼の勇気(弓矢)が、形となって輝きます。(写真)
ダイヤモンドの宝石言葉は、「貞操・純粋・恋の勇気」
自分を磨いてくれる人との出会い・・・
彼が、与えてくれたダイヤモンドをいつまでも大切にしたいものです。




「これで、彼も諦めるだろう」と思い安心していた親方でした。
しかし彼は違いました。



死に物狂いでした。
死に物狂いで誰もが無理だと思っている仕事に取り組みました。
無理を承知で、取り組みました。
ここで諦めてしまえば自分の愛する気持ちが、偽りだと思ったからです。
彼は、その日からダイヤモンドを削るためにあらゆる創意工夫、考えられる全ての研磨剤を試しました。
しかし、ダイヤモンドはびくともしません。


ただ無駄な時間だけがそこには、流れているかのようでした。悩み苦しみ・・
諦めかけては
、希望を持ち 
彼は、来る日も、来る日も親方に言われた仕事にただひたすら取り組んでいました。
彼の事をあまり快く思っていなかった親方の娘でしたが、
そんなひたむきな彼をただ黙って見ていることは、出来ませんでした。

彼の真剣さは自分に対する愛の真剣さ彼の不器用な愛し方だと感じたからです。
娘は、いつしか彼のそばにより沿い彼と同じ試練に取り組んでいました。


そのことが、「征服できないもの」の意を持つダイヤモンドを征服できる大事な一歩だとは、。。。
まだふたりには知るよしもありませんでした。
その3 ダイヤにダイヤ、人に人
この日も彼は、悩んでいました。考えられる全てのこと、手に入る全ての研磨剤、。。。
ありとあらゆる手を尽くしましたがとうとうダイヤモンドを削ることはできませんでした。

「いったい何を使って削ればいいのだ。」彼は、つぶやきました。


もう、試すものがないくらい希望が持てないことはありません。
そんな挫折感の中で彼は始めて仕事場を離れました。
あの日、以来でした・・仕事場を離れるのは・・
「フゥー」彼は、ため息をひとつつきました。
しかし、彼は、満足でした。
考えられるすべてのことをやり遂げたのだから、例えダイヤモンドが削れなくても。。。
その瞬間、何かから開放されたように全身の力が抜けるように感じました。
「もう。。。いい。。。もう。」
そう、諦めかけたとき、ふと視線をそらすとそこに娘がいました。
毎日、毎日そばにいたのに・・・
このとき初めて娘の気持ちに変化があったことにきがつきました。
仕事に没頭するあまり自分を取り巻く人々の気持ちの変化にまったく気づかない彼でしたが挫折感とひきかえに大切なものを得ました。
娘はもちろん自分でも気が付かないうちに町の人々までもが彼を暖かく見守っていたのでした。自分は、こんなにも愛されていたのか・・。
彼は、そう思いました。それは、彼が今まで経験したことのない感動でした。



「自分は一人じゃない、みんなに支えられて生きている・・」
「みんなが、自分を育ててくれている・・」
そして、そばには娘がいる・・
彼はそのことを、実感したとき気がつきました。
「そうだ!何故、今まで気がつかなかったのだ!人には、人。」
「そして、ダイヤモンドには、ダイヤモンドだ。」と・・・



そして、この物語からわかるように、彼は娘からも町の人からも愛され、支えられました。
ダイヤモンドを削りそして、磨くという仕事を通じて、自分でもわからないうちに、みんなに彼自身が、磨かれていたのでした。
ダイヤモンドが、ダイヤモンドで磨かれる様に人は、人によって磨かれます。
また、その反面ダイヤモンドは、ダイヤモンドによって傷つき、人は言葉で傷つきます。
傷ついた心は、言葉で癒されます。
言葉によってキズつき励まされ、磨かれて人は、成長していきます。
しかし、もし彼が弱くて脆い人間なら、キズついただけかも知しれません。
彼もまた、ダイヤモンドの原石だったのかも知れません。
「えっ!物語の結末は?」
それは、もちろん彼の放った矢が、娘の心を打ち抜きました。
「征服されないもの」を、最初に手にした彼の勇気ある行動は、今でも、ダイヤモンドの中に残っています。
ダイヤモンドに光を当てると、娘の心(ハート)と彼の勇気(弓矢)が、形となって輝きます。(写真)
ダイヤモンドの宝石言葉は、「貞操・純粋・恋の勇気」
自分を磨いてくれる人との出会い・・・
彼が、与えてくれたダイヤモンドをいつまでも大切にしたいものです。





2006年10月12日
ダイヤモンド物語
ダイヤ原石 六面体
ダイヤモンドを最初にカットしたある若者の有名な物語があります。わたしなりにアレンジして紹介したいと思います。
それは写真のような『宝石品質でないダイヤモンド』。。。
見た目はけっして人の感心を引きはしませんが。。。
とても強い意志を持った若者のおはなしです。
その1 勇気
十五世紀中頃、ベルギーの宝石研磨で有名なある町の物語です。
その町に一人の青年が住んでいました。
彼もまたこの町で修行をしている宝石研磨職人の一人です。
彼の家は、貧しく幼い頃から今の親方に預けられ苦労はしましたが今では、町のみんなが認める一人前の研磨職人になっていました。
でも、彼には誰にも相談出来ない悩みがひとつありました。
それは、親方の美しい一人娘に好意を持っていることでした。

内気で話す事が苦手な彼は、どうしてこの気持ちを伝えていいのか想い悩んでいました。
そんな日が、幾日も幾日もつづいていました。
ある日のこと、親方の下に高度な技術が必要な仕事がはいりました。
勿論担当は、彼に決まりました。その仕事を請けた時、彼は心の内できめました。
「よし、この仕事をなし終えて自分が納得したなら親方に話そう!」
数日後、彼はその仕事をりっぱにやり終えたいそう親方に褒められました。
ここぞとばかりに彼は勇気を出して親方に娘さんとの結婚を申し込みました。
うすうす彼の気持ちを感じていた親方でしたが、気の弱い彼が口に出して言わないと思っていたのでびっくりしました。
じつは、これまでに何人もの裕福な家庭の若者が、娘に求婚したのですが、首を縦にふったことはなく、ましてや貧しく地味なこの若者を娘が気に入る訳も無く、キズつくだけだと親方は、思いました。
「断るのは簡単だ。しかし、断ればやめるだろう。う~ん、それは困る。それに肝心の娘はどうだ・・話すらしたのを、見たこともない。娘を諦めさせて、彼を辞めさせない何か良い知恵はないものか。」
腕組みをしながら親方は、考えこんでいました。やがて親方は、大きくうなずき彼に言いました。
「お前は、自分で一人前と思っている様だがワシから見るとまだまだだ!この町一番の腕を持つ者でないと娘はやれない。」彼は、聞きました。
「じゃ、試してください。親方の言いつけならどんなカットでも、どんな石でも仕上げてみせます。」
「出来なければ娘を諦めるのだな。」
「わかりました。」
「よし!では、これを削ってみせてくれ。」
親方に石を渡された途端、彼はその石を強く握り締め小刻みにその手が震えはじめました。
親方に渡された石は、非常に硬く今まで誰一人として研磨出来なかった石だったからです。
その石こそ、ギリシャ語で「征服できないもの」の意を持つ「アダマス」すなわち、ダイヤモンドでした。
つづく
2006年10月10日
琥珀とコーパル

骨董市で見つけました。
琥珀で販売していたけれど。。。
カタツムリの彫刻加工をしているコーパルです。

手のひらに乗せるのにちょうどいいサイズです。
すこし。。。表面が『ぬるっ』としているので。。。
ほんとうにカタツムリみたいです。


琥珀にまでなりきっていないのをコーパルといいます。
琥珀の若輩者ですね。。。
若輩者ですから。。。
数年もそっと置いておくと。。。
ヒビ割れてきます。
この子も顕微鏡で見ると。。。
ジワジワきています。


もし、数年前に安く手に入れた
『虫入り琥珀』があれば、ルーペで見てください。
うっすら。。。ヒビがあれば。。。
コーパルかもしれません。



2006年10月09日
アンモライトの素材

アンモナイトとアンモライト
アンモライトに宝石としての美しさに素材は、関係ありません。。。でもアンモライトという宝石を知る上では
知っておかなければならない項目です。

アンモライトの素材には次の3つのタイプが流通しています1) ソリッド・タイプ
天然アンモライトから固定処理(stabilized)をしたのちカットだけを施した素材をいいます。
通常は強化目的のために裏面に母岩をつけたままカットします。
しかし、まれにアンモライト層が厚く耐久性に問題がないぐらいの厚みがあれば。。。
母岩なでカットされます。
この場合は両面がアンモライト層となり、リバーシブル・タイプといい両面で輝きを放つ



貴重なアンモライトになります。





両面アンモライトの側面
(母岩がありません)
片面アンモライトの側面
(アンモライト層と母岩が確認されます)
2) 母岩による補強タイプ
美しいアンモライト層がありながら十分な母岩が得られなかった素材を生かすため



他の母岩をアンモライト層の下部に補強したタイプをいいます。
ソリッド・タイプもこの補強タイプも製品(ジュエリー)になれば表面からは、
同じアンモライト層で覆われているため区別は付きません。
従ってソリッド・タイプ同様よくジュエリーに用いられる素材です。



アンモライトダブレット
(アンモライトの母岩に張り合わせラインがあります)
3) 他の物質による補強タイプ
採掘されたアンモライトの層があまりにも薄いために母岩の補強だけでは補えない場合



アンモライト層の上部にも他の物質で補強している素材のタイプをいいます。
上部、下部ともに補強を施しているため、関心のアンモライトは



ごくわずかに中心に確認できる程度です。
ただしこの場合、上部には透明の素材を使用しなければならないため



アンモライトとはまったく関係のない合成スピネルや水晶などがよく使われています。
このタイプはアクセサリーの素材としてよく使われています。


2006年10月08日
貝オパール

貝オパール
アンモナイトがオパール化したのが。。。アンモライトではありません。
アンモナイトが虹色の宝石品質になったものが。。。アンモライトです。
もちろん
オパール化した貝もあります。
(鋳型みたいなもんですが。。。)
貝オパールです。



ちょと長めの貝オパール
よく。。。写真の貝オパールを見て。。。
『もっと磨いてきれいにすればいいのに。。。』と言われます。

きれいにすれば。。。
価値が上がりそうな気がします。。。
もっと。。。
遊色効果。。。プレイ・オブ・カラーが。。。
きれいに出そうな気にもなります。
例え出なくても今よりはきれいに

でもこの子はきれいにしたらダメです。
このままでそっとしておきます。

磨いて。。。
きれいにすれば。。。
いまよりももっときれいになるでしょうけれども。。。
化石か?カービング(彫刻加工)か?
わからなくなるからです。
この子は宝石であり。。。
化石であることが。。。
魅力ですから

わたしはそのままで大事にしたいです。
2006年10月07日
アンモライト

アンモライト原石(カナダ)
アンモライトは、カナダ・アルバータ州で発見されました。
アンモナイトと『ごっちゃ』になっている人が多いようです。

アンモライトは虹色に光る化石。。。
アンモナイトは光らない化石。。。

アンモナイト原石
それだけの違いですが。。。
大きなちがいです。

『アンモライトはオパールになった』と思っている人がいるけど。。。

プレイ・オブ・カラーではありません。。。
虹色の光り方は。。。
イリデッセンスの輝きです。
オパールのシリカではなく。。。
真珠と同じアラゴナイトの結晶です。
カナダ・アルバータ州のほかに。。。
マダガスカルからも発見されました。


アンモナイト原石(マダガスカル)
でもそれは、似ているようで。。。
似ていない。。。
カナダのアンモライトはアンモライト層が厚いため。。。
宝石になります



アンモライトとは、カナダ・アルバータ州から採鉱される
宝石品質
のアンモナイト化石です。 2006年10月03日
レーザードリルホール

レーザー・ドリリング。。。
レーザーによって穴をあける加工をいいます。
しかもダイヤモンドに。。。


純粋であればあるほど
ダイヤは貴重とされています。
では貴重でないものは。。。
純粋であるようにみせかければいいのです。

ダイヤモンドの内部には真っ黒な。。。
目立つものが入っていることがあります。

その目だっているものがあるところまで。。。
レーザーで一直線。。。

その目だったものはレーザーの熱で消滅。。。
それでも頑張っていたら。。。
とどめは、、、酸で『さようなら』の運命



ちょっとまえまでは、クラリティに影響する
キャラクターのひとつだったのだけど。。。
いまでは完全に『処理石』扱い。。。
レポートにも。。。『透明度の改善を目的としたレーザードリリングが行われています』
と、記載されます。

2006年10月01日
ゴールドストーンの見方
ゴールドストーン拡大写真
きれいな写真でしょう。。。
夜空に輝く
星
星
星
じつは、この光景はある宝石の内部です。
サンストーンに似た石でゴールドストーンがあります。
ほんとうによく似ています。
見た目もいっしょ。。。
ひかりかたもいっしょ。。。
アベンチュリン効果もいっしょ。。。でもひとつ。。。
大きな違いがあります。

サンストーンは天然石
ゴールドストーンは人工石



内から
キラキラ
ひかるのは。。。銅の小さな結晶。。。
写真をよ~く見てください
三角のかたちをしたのは銅片なんです。
サンストーンにはありません。。。


和名は砂金石。。。
砂金が入っている。。。と思っていたひとには
残念ですが。。。
砂金石はガラスだから
色は他にもあります。
青っぽい色で『紫金石』
(ブルー・ゴールドストーン)っていうもあります。


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