2006年10月09日
アンモライトの素材
アンモナイトとアンモライト
アンモライトに宝石としての美しさに素材は、関係ありません。。。
でもアンモライトという宝石を知る上では
知っておかなければならない項目です。
アンモライトの素材には次の3つのタイプが流通しています
1) ソリッド・タイプ
天然アンモライトから固定処理(stabilized)をしたのちカットだけを施した素材をいいます。
通常は強化目的のために裏面に母岩をつけたままカットします。
しかし、まれにアンモライト層が厚く耐久性に問題がないぐらいの厚みがあれば。。。
母岩なでカットされます。
この場合は両面がアンモライト層となり、リバーシブル・タイプといい両面で輝きを放つ
貴重なアンモライトになります。
両面アンモライトの側面
(母岩がありません)
片面アンモライトの側面
(アンモライト層と母岩が確認されます)
2) 母岩による補強タイプ
美しいアンモライト層がありながら十分な母岩が得られなかった素材を生かすため
他の母岩をアンモライト層の下部に補強したタイプをいいます。
ソリッド・タイプもこの補強タイプも製品(ジュエリー)になれば表面からは、
同じアンモライト層で覆われているため区別は付きません。
従ってソリッド・タイプ同様よくジュエリーに用いられる素材です。
アンモライトダブレット
(アンモライトの母岩に張り合わせラインがあります)
3) 他の物質による補強タイプ
採掘されたアンモライトの層があまりにも薄いために母岩の補強だけでは補えない場合
アンモライト層の上部にも他の物質で補強している素材のタイプをいいます。
上部、下部ともに補強を施しているため、関心のアンモライトは
ごくわずかに中心に確認できる程度です。
ただしこの場合、上部には透明の素材を使用しなければならないため
アンモライトとはまったく関係のない合成スピネルや水晶などがよく使われています。
このタイプはアクセサリーの素材としてよく使われています。
Posted by gem2 at 09:12│Comments(0)
│アンモライト
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。