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2021年12月07日

②あたなは ダイヤモンドの原石だ

「あたなは ダイヤモンドの原石だ」と言われたら嬉しいですよね。
わたしも、誰かに言われたら思わず
「そんなことないですよ。」と言いながらもにやけてしまいます。
でも、ダイヤモンドの原石にもいろいろあります。
磨かれるダイヤモンド、磨くダイヤモンドどちらがいいとか、
必要とかではなく両方が必要です。
磨く方が、なければ、磨かれる方は、原石のままです。

宝石は鉱物です。
しかし、鉱物は全てが宝石とは呼ばれません。
ある条件を持ったものだけを人は宝石と呼んでいます。
宝石の勉強を始めるときに学びます。

①美しさ
②希少性
③耐久性


これらが普通の鉱物が宝石となるための条件です。
宝石ですからもちろん美しくなくては、いけません。
美しさは、宝石としての第一条件ですね。
そこで、考えてほしいのですが、「美しい」とか「そうでもない」
と人が感じるラインは人により違いがあることです。
また、何をもって「美しい」と感じるのかも人それぞれです。

二つ目は、「希少性」ですが、もちろん道にゴロゴロと
あれば、宝石として価値がないといえます。
では、稀な存在であればいいのでしょうか。
希少であればあるほど価値が上がるのでしょうか。
ダイヤモンドより希少性の高い宝石はもちろんあります。
市場に供給できなければ、ネームバリューは上がりません。
価値は、ほしい人が多くいれば上がります。
有名でない宝石は、需要は多くないためにマニアの鉱物になります。

最後に「耐久性」ですが、美しくて、簡単に手にできないのも。
せっかく手に入れても、すぐに自分の前から消えてしまっては悲しいですね。
自分が、消えるまでずっとそばにいてほしいと願います。

今まで、お話をさせて頂いたこの3つの条件が宝石にとって大事なのです。
でも、価値と言うものは、人それぞれ違っています。
みんなが一緒の価値観を持っていれば、順位が生まれます。
みんなが、大切に思っていることが違うから、
みんなが一等賞でみんなが宝石なのです。

②あたなは ダイヤモンドの原石だ

宝石の講師をして間もないころ、
私は友人の結婚式でスピーチを頼まれました。
前日まで何を喋ろうかと悩んでいました。

ドキドキ・ドキドキ・自分の番がやってきました。
緊張を抑える為にだいぶ飲んでいたのでマイクの前に立ったときは
覚えたことを忘れてつい言ってしまいました。

「彼、新郎はまさしくダイヤモンドです!!」
言った後、「しまった」と思いましたが、もう遅い。
彼には、①の美しさがない お世辞にも
と、思った私はとっさにマイクに向かって話していました。

「彼は、ごらんの通りがっちりした体格の持ち主です。
病気ひとつしません!!
耐久性は申し分ありません。
また、面倒見も良くそこらへんにゴロゴロいるような
男でもなく希少性バツグンの人間です。
さて、ダイヤが宝石と呼ばれるには、条件があります。
耐久性・希少性、最後の条件は美しさですが・・・
(少し間が空きました。)
ご覧のとおり希少性バツグンの男です。いやいや。
人の役に立つことを率先して行動する。
え〜と。ごめんなさい。
ひとつ足りません。彼の心は美しいです。見た目は、ご覧の通りです。
宝石の美しさは、見た目ですから。
だから、ダイヤはダイヤでも工業ダイヤです。
固くて人の役に立つ、なくては、ならない地球上一の工業ダイヤです。
みんなをピカピカに、磨いてくれる。そんな彼は丈夫で長持ち!!
死ぬまで回りの人たちは輝き続けること間違いなしです。
だから、新婦になる○○さんはいつまでも輝き続けるでしょう!!
おしあわせに。。。」

思いのほか笑いと拍手をもらいました。
これが最初です。宝石って、人と同じと思ったのは。
美しくなくても愛しい宝石もあるように
あなたのまわりにも、欠点があっても愛しい『人(やつ)』っていませんか?


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