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2013年07月30日

歳月により色が変わるジルコン

歳月により色が変わるジルコン

ジルコンについてもう少し
詳しくお話したいと思います

普通に見られるジルコンは
無色透明なものが多いのですが
実はこれは人工的に
熱処理をした結果なのです
 (このことも偽者イメージを
   与えたのかもしれません)

よく見かけるジルコンは無色 
青ですが その他に淡黄、
黄 褐 赤 褐緑 緑と
バラエティに富んでいます

色については無色といえども
ダイアモンドのように
すんだ無色ではなく
なんとなく肉眼で濁って
いるように見受けられます

これはジルコン自体に
放射性元素を含んでいるため
 (といっても人体に影響はありません
)に起こる現象です

またこの放射性元素を
含んでいるために長い歳月をかけ
ジルコン自体の内部の
バランスが崩れ特別な
光の吸収が起こり
人間の目に先ほど
述べた色が確認されます
 (これをメタミクト化と言います)

先程述べた色の順番はその歳月の順です

無色→淡黄褐緑

赤~緑は美しいため宝石としての地位を
与えてもらってもいいように思えますクローバー

ジルコンはなかなか
ユニークな宝石でしょう?


人も  時がたてば  ただ

老いて行くだけではつまらないですガーン

時がたてばたつほど
ジルコンのように内面から
美しくなっていきたいものです双葉

心しずかにヒ・ミ・ツ まろやかにヒ・ミ・ツ



本 余談 本

時代と共に内部が破壊されて
いくわけですから岩石の年代の
測定にもジルコンは利用されています キョロキョロ






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Posted by gem2 at 16:10│Comments(2)ジルコン
この記事へのコメント
いつも「大阪人」からの配信、楽しみにしています。

さきほど、スフェーンとペリドット、屈折計がないとき、どう見分ければいいのだろう?と思いネットで検索したところ、また、先生のブログ「類似石の鑑別」にいきあたりました。
その上、先生のコメントが、「実物では、宝石の『テリ』は屈折率の低い方が
よく輝いています」とあって、私の実感にあっていて驚きました。

宝石店の店頭でも、ミネラルショーなどでも、「ダイヤモンドより分散や屈折率が・・・」というフレコミで売られているのをよく見るのですが、ペリドットのほうがよく輝くように見えます。ましてや、7色のファイアなどが出ているものは見たことがありません。(透明度が高くて、輝くものもあるようですが、なんかもったりした輝きに見えてしまいます)

豊富な経験のある先生に教えていただきたいのですが、輝きの良い黄緑色の石が「緑色石」として売られていたとして、スフェーンなのかペリドットなのか、簡単に見分ける方法はあるのでしょうか? もし、あれば教えてください。
Posted by よっしー at 2013年07月31日 21:45
「実物では、宝石の『テリ』は屈折率の低い方が
よく輝いています」とあって、
私の実感にあっていて驚きました。

あれ? 申し訳ない いつかいたのやら?
その前後の言葉はなにか書いていなかった?


表面の研磨状態とか
屈折率と石のカットが問題とか

低ければやっぱりいまいちですよ
また
スフェーンのように高すぎる場合は
どぎつい気がしますが
それはそれでおもしろいですけどね・・・

スフェーンなのかペリドットなのかは
複屈折率を利用したダブリングの
確認が一番手っ取り早いでしょうね
それと分散の両方で判断です

ダブリングは石の深さを考慮して
なれることですね
Posted by gem2gem2 at 2013年08月18日 16:57
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